Cuello

クエージョの牧場
 現在、遺跡は牧場として利用され、表面が露出しているため、建物の跡がなだらかな起伏となって目に入る。しかしこうしたマウンドのほとんどは未調査のままである。
クエージョの牧場とマウンド群
遺構350(神殿)
 この構造物は、ほぼ15メートル四方の大きさを持ち、高さは4.5メートルほどある。石灰岩の切石で飾り立てられ、表面には上塗りが施されている。全体として、3段のテラスが重なり、北東と南東の角に抉り構造が見られる。頂上部には、薄い壁の構造物があったと思われる。
遺構350(神殿)東側発掘跡
 遺構350は先古典期末期、あるいは原古典期にあたるが、じつはこの構造の下には、一時期前の建物が埋もれているし(遺構351)、また崩れてはいたが、後の古典期前期に属する建物(遺構35)が覆い被さっていた。

遺構39
 遺構350の東側に対峙するように立つマウンドである。調査当時、すでにこのマウンドの一部は削り取られ、芯の部分から、先古典期後期のチカネル期の土器や先古典期中期のマモン期の土器、奢侈品が出土していた。ハモンドらに調査を決意させるのに十分なほどの古い時期の資料だったのである。
マウンドの森
 クエージョ遺跡の中心部分は、現在森となっている部分に集中している。遺構350の北東300メートルのあたりである。しかし、本格的な調査はまだにせよ、時期的には古典期の建物群であることがわかっている。
マウウドの森
 この付近一帯の樹間には、おびただしい数のマウンドが手付かずの状態で散在している。


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