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遺構解説 遺構350(神殿)

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 この構造物は、ほぼ15メートル四方の大きさを持ち、高さは4.5メートルほどある。石灰岩の切石で飾り立てられ、表面には上塗りが施されている。全体として、3段のテラスが重なり、北東と南東の角に抉り構造が見られる。頂上部には、薄い壁の構造物があったと思われる(図11)。裏側、すなわち西側には、やや湾曲した6段のテラスが認められる。正面である東側の中央には、外付けの階段が設けられている。け上げ部分には、マスクの図柄や彩色が残っていたという。遺構350は先古典期末期、あるいは原古典期にあたるが、じつはこの構造の下には、一時期前の建物が埋もれているし(遺構351)、また崩れてはいたが、後の古典期前期に属する建物(遺構35)が覆い被さっていた。


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