八ヶ岳南麓の縄文土器
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    八ヶ岳南麓の縄文土器

    撮影協力:長野県富士見町井戸尻考古館

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    1996年6月4日から9日までの6日間、私たちQTVR撮影チーム5人は、開発中のQTVRオブジェクトムービー自動生成システム「AutoQTVR」の運用テストを兼ね、長野県富士見町の井戸尻考古館の協力を得て同資料館収蔵の縄文土器50点をVR撮影しました。縄文土器は、日本では全国くまなく出土していますが、中でも井戸尻遺跡など八ヶ岳南麓から出土する縄文中期(約5000年前)の土器には、造形的に極めて優れたものが多く、撮影を通じて縄文人の精神文化の豊かさにあらためて感動を覚えました。本サイトで公開する「QTVRで見る八ヶ岳南麓の縄文土器」は、その時の成果物の一部です。現在、テクネ社では、QTVR撮影には高精細デジタルカメラを使用していますが、当時は、デジタルビデオのアナログ画像を、ビデオディスクレコーダにひとこまづつ録画してバックアップをとりながらビデオキャプチャーし、コンピュータに取り込んでいました。そのためにQTVRムービーのサイズは640 x480画素以内に制限され、画質的にも必ずしも満足できるものではありませんでしたが、ここでは、1996年に撮影、制作したままのQTVRオブジェクトムービーをご覧になっていただきますが、これらの対話型全周画像によって縄文土器の魅力を幾許かでも味わっていただければ幸いです。[ 写真上:AutoQTVR試作機によるQTVR撮影。1996年6月、井戸尻考古館内特設スタジオにて]

    ところで長野県の富士見町は、私の生まれ育った町でもあり、子供の頃から縄文の町というか村として知られていました。今でもそうですが土器のかけらならば畑や田圃を掘り返せば簡単に見つかる土地柄でした。町の一隅の井戸尻考古館には、この一帯から出土した土器やら石器やらがところせましと並べられていました。子供の頃は、特に意識していませんでしたが、後に、この地域から出土する縄文土器が、全国的にみても造型的に特に優れていることを知り、それを誇らしく感じるようになっていました。そして、できれば、自分のふるさとの縄文土器の素晴らしさをできるだけ大勢の人たちに知って欲しいと思うようになりました。それが、八ヶ岳南麓の縄文土器デジタルアーカイブの個人的な動機でした。今年は、井戸尻考古館収蔵の藤内遺跡出土遺物が一括して国の重要文化財に指定されました。とても嬉しいことと喜んでいます。井戸尻考古館では、これを記念して特別展「甦る高原の縄文王国」を7月から11月まで開催しております。会場では、新たにQTVR撮影した藤内の縄文土器24点のマルチメディア展示も行われ、そのCD-ROM『藤内の縄文土器24点』(1500円)も販売されています。ぜひ、一度、訪ねてみてください。[ 写真:撮影データ整理中の筆者、1996年6月、井戸尻考古館内特設スタジオにて]

     平出教枝。2002年9月30日


    井戸尻レポート

    QTVRオブジェクトムービーについて
    以下のページで公開する縄文土器のムービーには、2種類あります。
  • 半全周オブジェクトムービー:垂直0度〜90度(10度間隔10ポジション)x 水平360度(10度間隔36フレーム)合計360フレーム。表示サイズ:320 X 240画素。ムービー容量:約5MByte。
  • 水平拡大オブジェクトムービー:水平360度(10度間隔)、36フレーム。ムービー容量:約600KByte。
  • 上の2種類とも通常の公衆回線で接続されている場合、ダウンロードにかなりの時間がかかると予想されますのでご注意ください。

  • QTVR Movie Down Load
    ウエブ・ブラウザーでQTVRムービーをご覧になるためには、Apple社のQuicktimeVR Pluginのインストールが必要です。まだインストールしていない場合は、こちらにアクセスしてダウンロードしてください。 QTVR Plugin Down Load


    下のアドレスをクリックしてメールを送ってください。(平出教枝)
    norie@texnai.co.jp


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