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プロフィール


     前野佳彦
  • 1953年 福岡県生まれ
  • 1984年 シュトゥットガルト大学哲学部博士学位(Dr.phil.)取得
    哲学者・詩人・絵本作家
 

森を散策中のヨシ
「ヨシってどんな人?」(リポーター:michiko)
・2004年頃から森の住人となり、中断していた学問研究と著述活動を再開してから、さまざまな森の生き物たちと知り合いになりました。
・山荘の近くの林にときどき現れるリス、林道の散歩でお気に入りの木、ダケカンバに時々巣を作るキビタキ、真夜中、仕事中の書斎に飛び込んできた小さなコウモリなど、身近な生き物たちとの交流は、近著『コロナ・ノート』にも書かれています。
・大きな蛾が換気のために開けた窓から不意に侵入して、そこら中をバタバタ飛び回ることがあります。そういうとき、ヨシは慌てず騒がず、段ボールの端切れなどで周りを囲って、「はい、外のほうが広くて気持ちいいよ」と言いながら、窓の外に逃がしてあげます。季節外れのトンボが台所の換気扇と窓のすきまに入り込んで出られなくなっていたときには、その目張りを引き剥がして、「大変だったね、さあ、もうだいじょうぶだよ」と話しかけながら戸外に解放してあげました。いつも生き物たちとの会話を欠かさない人です。
・2014年に"Animistic Cosmology of Japanese Decorative Art"(Texnai)を上梓後、自身のアニミズム論の実践という形で、絵本、児童書、画文集の創作を始めました。「創作」といっても、そのベースとなっているのは、森の生き物たちとの日常的な会話そのものです。
・ヨシは知り合いになった生き物たちにまだ名前がないときは、いつも名前を付けてあげます。まず男の子か女の子かを見定めてから、△△オ君とか□□子ちゃんとか名づけることが多いのですが、将来はかならずペアになって家族をつくるものだと考えているふしがあります。生き物にもいろいろな個性があると思うので、これはヨシの固定観念と言ってよいのかもしれません。
・ヨシの得意料理はほっぺおちカレーと肉じゃが、他にもけっこういろいろ作りますが、この頃ちょっと凝っているのは牡蛎のチャウダーです。ほっぺおちカレーは市販のルーを二種類混ぜて使い、ヨーグルトやスパイスを足して仕上げます。たしかにおいしいです。それ以外のレシピはmichiko直伝のものがほとんどで、ヨシは日頃michikoを「師匠」と仰いでいます。ただし、ヨシの料理中の野菜は師匠のような「一口大」ではなく、「二口大」以上です。
・食後のヨシはいつも〈森のおおびと〉として再登場し、猛烈な勢いで食器を洗って後片付けをします。手が自然に動くのだそうです。でも、森のこびとほど小回りがきかないせいなのか、しばしば勢い余って食器の数を増やします。それから終わると決まって、「スタンディング・オベーションの中をしずしずと退場」と自己アピールしつつ、ガッツポーズをしてみせます。
・ヨシのプロフィールをもっと知りたい方は、ぜひ画文集『日本の風景』をお読みください。この絵本には、ヨシが神社の境内で生まれたこと、子供の頃に近くの海で溺れそうになったこと、大学の頃に都会生活に息が詰まって一人で山行を繰り返したことなど、さまざまな自身のエピソードが、夢と記憶と現実が交錯し、 此岸と彼岸を往き来する、不思議な日本の風景の時空の中で語られています。




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