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 〈絵本の森〉物語 menu

更新日:2021年9月16日

1:ケーキパーティー

2:迷子の神様

3:じゅんすいなお話

4:童心の物語

5:森のお話、お話の森

6:神様の接近

7:記憶の輪、夢の行列

8:お話で哲学する


〈絵本の森〉物語


朗読・michiko

8:お話で哲学する

 今月はいよいよてつがくのお話だよ。ずっとてつがくを「やってきた」(てつがくを「研究する」っていうのは、ヨシは嫌いみたい)ヨシが、どうしてとつぜん、絵本を描いたり、いろいろなお話の「聞き取り調査」をするようになったかっていう、そういうことのほうこく。うまくいったら、これがひとまず最終回で、ボクも海にもどることになるから、ちょっと気合いが入ってる。
 「絵はずっと前から描いてたんだよね。」
 まずリリーがこう切り出した。これはボクも聞いてみたかったんだ。ヨシの絵本を読んでる子は気がついてると思うけど、絵の描き方がお話ごとにけっこう変わってたりする。実験をしてるみたいなところもあるなって感じてた。でも絵そのものは最近始めたわけじゃないみたいし、どういう風に絵と「つきあって」きたかがちょっと気になってた。ヨシはうなずいて、こう答えた。
 「絵はね、まあボクの描く具象画っぽいものはってことだけど、線と色からできてるでしょう。で、両方とも、ボクはいろいろ試してた。まあ……絵描きって言えるくらいに集中し始めたのは、三十を越してからかな……きっかけはね、大学で教えることをやめたことだった。まずお花の絵をたくさん描いた。これはわりと最近描いたものだけど、そのころもこんな感じだったよ。」
 ヨシはきれいなお花の絵を見せてくれた。ハナショウブだね(挿絵34)。
ハナショウブ
 「それから木の根。大木の根がやたらに描きたくなってね、そういう木があるお寺を廻ったりしてた。二つは……花と根は、ボクのなかでつながってたみたいだ。それでときどき一緒になったりする。これはあのカンボジアの絵だよ。」
 もう一枚見せてくれる。たしかにすごい大木の根が、遺跡みたいのをもうこわしかけてて、大空に大きな華が咲いてる。ハスの華みたいだね(挿絵35)。
 「花も根も、哲学的なシンボルと重なることが多いんだよ。まあ……特にボクの中では、かもしれないけどね。〈エンテレケイア〉、つまり〈完全現実態〉っていう概念があって、言葉は難しいけど、生き物はみんな〈盛りの華〉の時期を持ってて、その時期にその生き物の姿、本質がもっともはっきりと顕れるっていう、すごくわかりやすい考え方だよ。それから根は、〈根拠〉というと、その本質を成り立たせている根源という意味になる。人間はこころがせまくなる生き物だから、〈人生の華〉というと自分たちしか持ってないみたいに妄想するけど、それは間違いだよね。すべての生き物が、自分の、そして種こゆうの〈華〉を持ってる。根も同じ。自分の、そして種の存在の根拠だね。それはまたそのまま、このあいだ話したモナド、ひとつでありながらぜんたいをうつす〈じつぞん〉でもあるんだよ。」
 ヨシはじっとボクたちを見た。
バンヤン樹の大木とハスの華
 「つまり……ひとりで、でも森の全体をうつしてる。ひとりですごく元気で、でも森の元気をうつしてる。足をしっかりふみしめて、その足は、森の大地につながってる。」  リリーが〈右代表〉で答えてくれたよ。きょうのリリー、なんかてつがくづいてるみたい。
 「まあ、あれは……反動だろうね。大学で教えながら、しっかり自分が考えたことを大きく展開できるかと思ったら、下働きのようなことばかりやらされた。あと十年、二十年それが続くとわかったら、さすがにがまんできなくなったんだね。まあ……研究の華も根もない砂漠みたいなところだったし。」
 ヨシはからからと愉快そうに笑った。そしてちょっとまた口調を改めて続けた。
 「もちろん大学でがんばってる人たち、りっぱなぎょうせきをあげている人たちもたくさんいるから、そういう人たちまで否定してるわけじゃないんだ。まあ、たまたまあいしょうが悪くて、つまらない人にばっかり囲まれてしまった、そのボクの運も悪かったんだろうね。いまじゃ何ももう感じてないよ。ただ絵の一つのきっかけになったことはたしかだと思うから、こうして披露してみたんだ。」
 「じゃあ……てつがくも研究するのをやめたのはそのころなの? で、お話に熱中した……でもずいぶん間が空いてるわね。」
 リリーがこう言うと、ヨシはちょっと宙に目を走らせて笑った。
 「てつがくはね、自分一人でこつこつやるものだよ。大学とかで研究すると……だいたいダメになる。その意味ですごく特殊なぶんやなんだ。じんぶんせいしんのエッセンスみたいなぶんやだけど……でも特殊だ。こころの内奥とそのまま結びついているからかもしれない……そのことをボクに教えてくれたのは、ニーチェという哲学者でね。ボクの最初の先生だよ。哲学の先生。次の先生はカントという人。この人はね、〈定位〉ということを教えてくれた。晩年に書いた『論理学』っていう本の冒頭で、哲学の課題の一つにあげてるんだ。人間はどこから来てどこへ行くのか、それを考え続けるのが哲学だってね。〈定位〉という言葉は使ってないけどね。この言葉は、その少しあと、ワールブルクっていう学者から学んだ……という風に……」
 ヨシはくつくつ愉快そうに笑った。
 「ボクはあのオシムさんじゃないけど、けっこう〈学ぶ人〉だったんだ。受容能力が自分の才能としては一番大きいって、長いことそう信じてた。もちろん詩は早くからはじめてた。それはてつがくをやることと、詩的なイメージ凝縮を行うことが、すごく近くて、相互補填的だって、ニーチェから学んだからかもしれない……」
 「ヨシの哲学は、一言で言うと、〈定位哲学〉だって聞いたけど……」
 わあ、リリーすごいなって思ったよ。でも言葉だけなら、ボクも噂で聞いてたけどね。噂の出どこは、〈奥さんでおともだち〉のみっちゃんだろうってことも、これもだいたいわかってたよ。
 「でも、人間がどこから来て、どこへ行くのかって……なんかきゅうくつね。りっぱな言葉だとは思うけど……」
 リリーがこう言うと、ヨシは大きくなんどもうなずいた。
 「自分、自分、自分だろ? そうなんだ、ボクもきゅうくつに感じ始めた。こういう……花とか根とかに熱中したころからかもしれない……てつがくでは普通、花も根も自然のものというより、アレゴリー、寓意、シンボルなんだよ。それがなんていうか、近視眼的に感じ始めた……まだそのほんとうのわけは分からなかったけどね。」
 ヨシはにっこり笑って、また一枚絵を見せてくれた。大きな隕石が自分にぜつぼうして、てあたりしだい近くの惑星にみなげをするっていう、すごく面白いような、こわいようなお話の絵(挿絵36)。『長い長い旅』の挿絵だよ。ボクのすごく好きなお話。
絶望して身投げする大隕石
  「〈定位〉は、人間の定位だけに終始したら、それはもうせまいに決まってる。生き物がどこから来て、どこに行くのかという問いに広がっていかなきゃいけない。あたりまえのことだけど、ボクたち人間も生き物だからね。でもそれだけじゃなくて……」
 ヨシは言いよどんで、また宙に目をはしらせた。
 「それだけじゃなくてね、人間の責任というものがある。ニーチェ風に言うと、〈だいちのあるじ〉になった人間の責任。それはキミたち生き物すべてにかかわる、そしてこの大切な地球にかかわる、大きな大きな責任だ。それがわかってきたのはね……ボクだけじゃなくて、少しものを考える人間、深くものごとを見つめる生き物にとってっていうことだけど……それがほんとうにわかってきたのは、そう、ほんのこの二十年くらいのことなんだ。
 たとえば基本中の基本の事実、宇宙は一三八億歳で、ただ一つしかない、そのことだって、かがくてきに〈じっしょう〉されたのはつい最近だよ。ほんのこの二十年くらいのことだ。宇宙の始まりはね、ものすごくきわどい現象だった。ひかりがうまれ、りゅうしがとびかい……そのりゅうしがくっついて、かろうじてぶっしつがうまれたかと思うと、そのぶっしつは正と反にわかれてぶつかりあい、またエネルギーにもどる。そのえいえんのくりかえしで終わったかもしれないんだ。でもそうならなかった……わずかな非対称性のおかげ、まあわずかなほこりのおかげといってもいいかな、そういう誤差みたいなものから、このすばらしい宇宙は生まれた……ぶっしつせかいのたんじょうは、ほんとうにきわどくて、そしてかそけき、かよわきものだったんだよ。でもひとたび生まれた物質は、ずうっとひとつながりに、上を上を、高次の複雑さをのみめざして、ボクたち生命までたどりついたんだ……」
 ヨシはちょっとためいきをついた。きっと一三八億年の〈重み〉を感じたからだろうね。たしかに聞いてるボクたちにとっても、ちょっとおめめの回るような、あたまのくらくらするような「じじつ」だったよ……
 「いきものはね、そのからだのなかに、きおくを持っている。あらゆる生き物が、その誕生以来、そのきおくをたよりにうまれてきて、またほんのすこし、自分が生きた、そのきおくを加えていく。そのことは聞いたことがあるでしょ?」
 「うん……DNAとか? いでんじょうほうとも言うらしいけど……」
 てつがくリリーは、こんどは〈りけじょ〉になっちゃった。でもこれも耳学問だけど、言葉はボクも知ってるよ(人間と生き物ってさ、あんがい近いんだ。キミたちはそう思ってないみたいけど)。ヨシはうなずいて、ちょっと面白いことを教えてくれた。そういう生命全体にとってだいじなこと、基本的なこと、それがわかったのも、ほんのこの数十年のことなんだって。へえって思ったよ。ボクたちは、もう人間が生まれていらい、ずっとそういうことを知ってたみたいにどこかで感じてしまう。それも「へんけん」なんだろうね。
 「いや、へんけんじゃないよ。」
 ヨシはボクの考えがわかったみたいで、にっこり笑った。
 「生き物はね、言葉にはしないけど、そういうことは少なくともうすうすわかってたんだ。ボクたち人間も、そういうぶつりかがくのはってん以前に、すでに大元のところ、たとえばお日様のあやうさ、たいせつさみたいなことは、もう本能的にわかってた。でも一方で、はっきり指し示せる事実、証拠つきの事実としてそれがわかってきたのは、やはりこの何十年のあいだなんだ。」
 これもほんとうらしいね。びっくりするんだけど、とくにキミたち人間と、ボクたち生き物が、一つの大きな大きな家族だってこと、そういうことがしっかりわかってきたのはつい最近と言っていいくらいらしい。さっきヨシが言ってた宇宙のなりたちなんかは、まだまだ日進月歩の世界なんだって。ヨシは自分の四十前の常識は、もうどんどん古びていってるって言い方をした。そしてこう続けた。
 「……だからね、ボクもにんげんだけのてつがくは、やめる時期がきて当然なのかなって感じはじめた。いのちのてつがく、そして宇宙全体の哲学、このいのちはどこからきて、どこへいくのか、このただ一つの宇宙はどこからきて、どこへいくのか、そういう根本の問いでなければならない。そう気がついた時にね、ボクのお話ははじまったんだ。つまり新しい哲学、生命定位哲学の日々のじっせんとしてね。」
 ふうん、てつがくをじっせんすると、お話になるのかって……なんだか面白いなって思ったよ。なっとくしたわけじゃないけど……そうかなとも思う。そうかなと思うのは、ヨシのお話の中で生きてるボクたちも、こうしてけっこうてつがくっぽいことやったりするからかもしれないね。
 「それは……じゃきも同じ? 人間の世界のじゃきと……森にも時々あらわれるじゃきと……重なってるの? でもちがうの?」
 リリーがちょっとびっくりするくらいしんけんな顔で聞いた。これも……ボクも同感かな……じゃきの問題はやっぱり大きいよ。おんだんかで渡りができなくなってる仲間も多い。ボクたちアホウドリは、渡りとはちょっと違うけど、でもすごい長距離を移動して暮らしてる。そういう時に地球がどんどん変わっていくのを実感してこわくなることもある……嫌な気配を感じてどきっとすることもあるよ。それがつまりはじゃきってことだけど……
 「そうだね、それがまさに問題で、ずうっとボクも考え続けてるよ。」
 ヨシは説明してくれた。てつがくが人間的定位の哲学だって思ってたころ、だいたいヨシが四十になるくらいまでは、邪気っていうのは「人間だけがつくりだす文明の病理と同義」だって思ってたんだって……
 「ボクはもともと制度史に関心があってね。それも専制制度とか……すごく問題がある制度。医者が大きな病気、ひょっとして治らないかもしれない病気に向き合うような気持ちで、そういう制度病には冷静に対処しなければっていつも思ってた……それはもちろんちょっとはキミたち生き物にも関係してるよ。環境適応のために、特に繁殖行動がゆがむことは時々見られるからね。まあボスがハーレムを持ったりするとか……すごく問題のある子殺しとかだけどね……それで元にもどると、そういう制度の邪気は、人間固有だと思ってたから、ボクはたとえば子殺しの現象にはほんとうにどきっとした。日本の動物学者が最初に発見したんだけどね(杉山幸丸さんって方だよ)。つまり……そういうことは人間だけの病気だとどこかで思ってたんだね。でもいまはちがうよ。もっと根本的に、ほんとうの意味で、グローバルに、あるいはユニヴァーサルに、邪気をとらえなければならないって思ってる。だからこういう隕石君も出てくるんだ。」
 ヨシはまたさっきの「ぜつぼうしたじこちゅうの隕石」の絵を見て笑った。
 「つまり……こわすから? いちどできたものを、とつぜんこわす、それが邪気? 宇宙の邪気?」
 「それはね……そういう面もあるけど、すべてじゃない。こんぽんは……おそらく時間性と偶有性のからみあい、その特異点から生まれる……」
 ヨシはひとりごとのように言って、にやっと笑った。
 「ね、まだボクもかんさつをずっと続けてるところなんだ。いろいろ推論してるだけで、定説に至ったわけじゃない。でもどうしてだろう、どうしてだろうって考え続けてる。考え続けるために、お話を先に先につむいでる、それがいまげんざいのボクの、いつわらざるすがただよ。」
 ボクはあの大嵐のことを思った。ボクのトラウマの大嵐……たくさんの仲間が死んだ……でも……でももうくじけちゃいけないのかもしれない。あそこに邪気はあったのか、なかったのか、あったとしたら、その正体は何なのか……ボクもヨシといっしょに考えたくなった……
 「でも……この子もなんだかかわいそう。」
リンゴ大の初期宇宙
 リリーはちょっと笑いながら、その「こわくてかわいそうな隕石」を見た。これはボクも同感。お話に登場するとさ、それはもろの邪気とか邪視はすごくまだこわいけど、その邪気にかぶれてしまった子とかは、みょうにかわいそうに見えたりするところがある……やっぱり仲間だからだろうね……ということは、ボクたちも、ときとばあいによると、そういう邪気にとりこまれて、くるったみたいになったりするのかな……こっちはこわいね……
 ヨシはそんなボクたちをじっと見てたけど、また一枚、絵を見せてくれた。あの〈リンゴの大きさの宇宙〉の絵だよ(挿絵37)。宇宙のはじまりは、こんなに小さかったんだよっていうお話。ボクの大好きな絵。ヨシはそれから、〈ヒッグス粒子〉の話をしてくれた。物質の元の粒子は、さいしょばらばらにすごいスピードで飛んでるだけで、どこにも〈もの〉はなかったんだって。それをくっつけてくれたのが、最後に生まれた粒子で、ちょっとねばねばしてたみたい。それでまわりの粒子をくっつけて、ぶっしつが生まれたって話。
 「それでね、ヒッグス君の、そのねんちゃくりょくが弱すぎると、ぶっしつはばらばらのままだった。強すぎると、こんどはかちっと固まって、それからあと、なんの反応も起きなかった。つまり物質から生命への道は始まらなかった。だから強すぎず、弱すぎないねばりけが必要だったんだよ。そしてその範囲はすごく狭かったんだ。一から百までの尺度で、0.1の誤差とかね、そのくらい。で、ヒッグス君のそのぜつみょうなねばりけを決めたものは、いったいなんだったのか、さっぱりわからない。ともかくぜつみょうで、そしてぶっしつが生まれて、ひかりにみまもられながら、ここまでやってきた。ね、ぐうぜんで、あんまりうまくいきすぎてると、ぐうぜんかな、あやしいな、うらがあるんじゃないかなって思うでしょ。」
 「あ、思う思う。なんか感じるよ。このリンゴの宇宙って、すごく楽しそうな遊び場でしょ。だったら……だったらヒッグス君も遊びたかったんじゃない? 遊び相手がばらばらでも、かたまってても困るもん。」
 「ね、というわけで、ボクのじゅんすい物語は、どうやら宇宙のはじまりにも関係してるみたいなんだ。」
 「あ、じこせんでんやってる。」
 リリーはキキキッて笑った。ボクも笑ったけど……でもひょっとしてそういう、〈ヒッグス君の楽しい遊び〉がこのリンゴの中ではじまったから、それがちょうど一三八億年前に起きたから、ここにボクとリリーとヨシがいて笑ってるって感じも「いなめなかった」よ。
 「じゃあ、これで質問はぜんぶ答えたね。少しは役に立ったかな?」
 「それをはんだんするのは読者だと思う。わたしたち、登場してるだけだし……」
 「そう、ボク、報告するだけだし……」
大空を翔ぶアルバ
 こう言ったらすごくおかしくなって、また三人でしばらく笑ったよ。そしてお茶の残りを飲んで、みっちゃんによろしくって伝言して、また森にもどっていったってわけ……
 「けっこうなかみ、濃かったね。」
 リリーは、おみやげのアーモンドをときどきぽりぽりやりながら、考え深げにこう言った。ボクもそう思ったけど……キミたちがどう思ってくれるか、それが楽しみだなって、そうも思ったよ。
 これでレポートはおしまい。でもホームページはまだまだ続くみたいだよ。ボクのたんとうしたコーナーがひとまずおしまいってことだね。
 さいごにボクのエンテレケイア、完全現実態、花のいのちを見せておくね。
 大空の風の神様といっしょになったボク、ヨシが描いてくれたんだよ(挿絵38)。なかなかのゆうしでしょ。そのうちいっしょにお空を飛べるといいね。キミの夢の中でもいいよ。(〈絵本の森〉物語・おわり)




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