ロラとロルの神様さがし
――後篇：アニミズム神学、または楽しいおしゃべり――

ロラとロルの神様さがし　後篇：アニミズム神学、または楽しいおしゃべり　 ２０：ボクたちを包む神々しさ 先月は、山に登っても、霧に包まれると、不思議な気配を感じるっていう話までだったね。それでそのあと、ボクたちはその〈包まれる〉ってことをくわしくけんきゅうしたんだけど、まずヨシがこう言ったんだよ。 「お水も、風も、土だって包むっていうことをしてくれる。そのことをまずおぼえておこうね。」 「土だって包むの？」 キビオが聞くと、ロラが、「どうくつ？」って言うんで、キビオも、「あ、そうか」って言ってなっとくする。 「そうだよ。土がかたまって岩になって洞窟になる。そうするとそこに入った生き物はすごく安心するんだ。ボクたち人間の祖先も、ながいこと洞窟のお世話になってたんだよ。」 「ロラたちは、洞窟、入ったことあるの？」 みっちゃんが聞くと、ロラとロルは顔を見合わせた。 「山の洞窟はない。でもこおりの洞窟。すごい深いところまで続いてたの。」 ロルが何か思い出したようだった。 「のぞきこんだらね、なんかかわいい声がして、歌ってた。」 〈どうくついいな　こおりのどうくつ 　つめたくないよ　たっぷりたべて 　しぼうがいっぱい　つめたくないよ 　ほかほか　あんぜん　どうくついちばん 　かあさんおそと　ぼくはおうち 　こおりのそよかぜ　そよそよふいて 　たのしいおうちで　おるすばん〉 ロルも、楽しいおうちでおるすばんしてる子みたいな顔になってたんで、ちょっとおかしかった。 「アザラシの子がね、ずっと奥にいたの。海に直接つながってるんで、だからあんぜんだったのね。その次の日にはね、小さな氷の上で寝てるのに会った。こんどは海にかこまれて、すっごくにこにこしてたよ。」 ロラも思い出して、にっこり笑った。 「そうだね。その子の洞窟は氷だけど、岩でも土でも同じだよ。中にはいると、とっても落ち着く。あんぜんで、護られてて、そして包まれてるからだね。」 ヨシがこう言うと、リリーが右手をちょっとあげた。 「火はわかったよ。お日様のひかりが、いっつもわたしたちを包んでくれてるってことね。」 「そうだよ。だから〈四大〉と、〈包むこと〉には深い関係があるんだってわかる。」 「わたしは……氷でも、土でも、岩でもない洞窟知ってるよ。すっごく好き。」 リリーがこう言って、ボクたちを見回す。あ、なぞなぞみたいだなって思って、いっしょうけんめい考えて……もうちょっとで答えが出そうなんだけど……わからない、なんかもどかしかった。そしたらね、キビオが手をあげた（翼をね、ちょっと広げたってこと）。「はい、じゃあキビオ君、こたえて」ってリリーが言うと、キビオはあっさり、「木のほらでしょ。」って言う。あ、そうかって思った。ボクもね……木のほらにはいろいろ思い出があるんだ……キビオは続けた。 「キツツキの子とか、ボクのおともだちのアカ（アカショウビンだよ）は、しょうらい家庭を持って子供が生まれたら、木のほらのおせわになる。ボクも時々遊んだりしてるよ。かくれんぼにはもってこいだもんね。」 「リリーたちはでも、そこで子育てとかしないよね。」 サワが聞くと、リリーは「うん、しないけど好き」って言って、「やっぱり安全だからかな、そこに入って、おそとに散ってるドングリとか見ると、もうさいこう」って付け加えた。それからちょっと考えて、こうも言ったよ。 「包まれるっていうと、すぐわたし、木のほらを思ったの。ヨシの絵を続けて見てるうちに、そのわけがわかった気がする。生きてるなって感じ……だいじょうぶ、きょうもだいじょうぶだよって感じ。そして……どっかで気配がする。大きな優しい気配……ほらはすごくちっこいのにね、おかしいでしょ。」 リリーはキキキって笑った。でも……ちょっと涙ぐんでるんで、びっくりしたよ。その涙をちっこい手の甲でふいてね、こう続けたんだ。 「もう父さんも母さんも兄さんも、こういうほっとするあんぜんを知らない、かわいそうだなって思ったことあるの……そしたらね、『そんなことないよ、ここにいるよ』って、すぐうしろでささやく声が聞こえた気がして……兄さんの声……でもふりむいちゃいけないってわかってたから、がまんした。」 この気持ちはボクにもすぐわかったんだ。だからこう言った。 「それはね、やっぱり神様と関係してるって思う。ボクも……木のほらに入って、キノコの子とお話したこと、もう話したでしょ。伯父さんが外でカラスの番をしてくれてた……そのあともね、大きな木のほらを見ると、入ってそこでじっとしてるくせがついたんだ。それは……やっぱり父さん、母さん、そしてあとになったら……伯父さんの気配を感じることができたからだと思う。そしてそういう気配のうしろには、神様もいる気がしたよ。森の神様……ぼくたちを生かしてくれる神様……」 「わたしたちを……生かしてくれる……神様……」 リリーはボクの言葉をくりかえして、ぱっと明るい顔になった。 「たしかにそうよ。木のほらにつつまれてるとね、もっと大きなものに包まれてる……森の神様かもしれない……亡くなった兄さんも、神様に包まれて近くにいた……」 ヨシとみっちゃんは顔を見合わせた。二人ともなんかすごくしんみりした顔をしてたよ。 「大きなてがかりね」ってみっちゃんが言うと、ヨシも「うん、そうだね」ってうなずく。それからボクたちを見て、こう聞いた。 「他の子で、似た体験したことがある子、いる？みんなでいろんなれいを持ち寄ってみようよ。リリーとネルが、いまとてもいい話をしてくれたでしょ。包まれることと、森に包まれて神様の気配を感じることは、どうやらつながってるらしい……」 「うん……ボクもそう思う。」 キビオがすぐ自分の体験を話してくれた。 「お食事して、水浴びもすんで、好きな枝にとまるでしょ。するとすうっとそよ風が吹いてくる。葉っぱがさわさわって鳴る、木漏れ日がちらちら……そういう時だな。とくになにも考え事とかしないよ。ただぼんやりして、そして風にふかれて、さわさわって葉っぱが鳴って、木漏れ日がちらちら、あっと思ったらそよ風が吹いてきて、好きな枝だなあって思って、水浴びもすんだし、お食事もすんだし、小鳥だからとうぜんこうして好きな枝にとまってるんだなあとか思うと、すうっと風がふいてきて、木漏れ日はちらちら……」 「もういいって、やめてよ。ずうっとぐるぐるでしょ。」 リリーがとうとう笑い出した。キビオもにやっと笑って、「というわけ」とシメたけど…… 「だけど、いまのキビオのじょうだん、感じ出てたね。時間もぐるぐるまわって、とまってる、みたいな。」 サワがまだ笑いながらこう言ったんだけど、ボクたちもなるほどって思ったよ。 そのサワはね、やっぱり水辺の小鳥さんだから、お水の近くで、いちばん〈包まれてる〉って感じることが多いらしい。 「ボクもね、一休みしてるときに、ふっと優しい大きなものに包まれる感じがすることがある。そういう時はね、おもしろいんだけど……」 サワはボクをチラってみた、なぜかなって思ったら、すぐそのわけはわかったよ…… 「おもしろいんだけど、テオさんの〈お日様の見方〉と少し重なる。つまり……お水はだいすきだよ。でもね、お水をしっかり見てるわけじゃないんだ。ぼんやり……視界の端っこっていうのかな、そこにお水が広がってるのがもうわかってて、それ以上は何も考えないで、ぼんやりしてる。そういう時に、気配に……森の神様の気配に包まれてる気がするんだ。」 「そうか……テオさん、たしかにお日様のまっすぐ前じゃなくて、少しだけわきに立つのが、お日様に本当にお祈りするコツだよって……そう言った。そうだよね、ネル？」 キビオが聞いたんで、ボクは、「うん、そうだよ」って答えて……「ああ、そうか」って思った。それでこう言ってみた。 「いまのサワのお話聞いて思い出したんだけど……ボクも、木のほらだけじゃなくて、もう一つ、ぼんやりしてて、包まれて……すごく安心することがあるよ。それも……ほとんど毎日かな。」 みんなへえって顔をしてボクを見るんで、ちょっとあせっちゃったけど……でもこれはとても大切なことかもしれないって感じたんで、思い切って続けてみた。 「それはね、〈奥原〉でも、他の原っぱでもいいんだけど、ふっと森の方を見る時なんだ。その時、森には特になにかあるわけじゃなくて、ただなんとなく森を見てる。するとね……これがサワのいまのお話とかさなるんだけど、こころの中ではぼんやり、森じゃなくて……原っぱの方を見てるんだ。見るとはなしに、見てる。見て安心してる。ああ、いい草原だな。これがあると、ずっとここで暮らせるなって。そう思うとね、後ろの方で気配がして……そうだよ、それでいいんだよ。そうやって生きておいきって……だれかがささやいてくれた気がする。父さんかもしれない、母さんかもしれない、伯父さんかもしれない。わからないけど……ほとんど神様の名代のようなりっぱな方かもしれない……で、安心して、すごく安心して……ああ生きてる、生きていけるってそういうすがすがしい気持ちになるの……なんか……おかしいよね……」 さいごのほうは、ちょっとしどろもどろになっちゃった。じつをいうとね、このこと、お友だちに話すのもはじめてだし、ボクはちょっとおかしなところがある……かもしれない子だからかなとか、思ってたんだよ……そしたらね、びっくりすることが起こった。みんなしばらく考えてるから、さいしょすごく緊張したんだけど、「うん、そうだね、たしかにそういうこと、あるよ」ってまずホシが言い出して、次にキビオも「そうだよ、ボクもそうだな、ほとんど毎日かもしれない」って言う。リリーも、サワも、さんせいしてくれたんで、なんだかすごくうれしかった。話してよかったなって思った。 そしたらね、さいごにロラとロルが顔を見合わせて、「あれかしら」って言うの。 「どうしたの、ロラ、にたようなことあったの？」 みっちゃんが気がついて聞くと、ロラとロルはまた顔を見合わせた。「ちがうよ、笑われるよ」ってロラが言うんだけど、「でもやっぱり包まれてたよ」って、ロルは口をとがらせる。そうしたらね、ヨシがこう言った。 「宇宙塵のおふとん？」 二人はこっくりうなずいた。なんのことだろうって不思議に思ってたら、ロラが説明してくれた。つまり……ひかりのこどもたちは、光速で宇宙をずっと旅して、この地球までやってきたんだけど、なにもてらしだすものがないと、すごく眠たくなるんだって。で、そういう時はガス星雲から流れてくる、小さな塵の雲をおふとんにして、そこにもぐりこんで、しばらく見てきた面白いこととかをお話してもりあがるんだけど……宇宙って、なにもないところは、もう何万光年も、ほんとうに何もないらしい。で、同じ話を何万年もするのって……やっぱりたいくつだよね。さいごに、「おふとん、かけた」ってロラが聞くと、ロルも「うん、かけたよ、おやすみ」って言って、二人ともぐっすり眠るらしいんだ。それでね、その時にボクたちと同じけいけんをするらしい。つまり……包まれて、安心するってことだね…… 「たしかに……おふとんには包まれてるのよ。でもあんしんはもっと大きいの。もっとずうっと大きくて、優しくて……」 ロラが夢見るような口調で言うと、ロルもうなずいた。 「そして、お母さんみたいだね。お母さんの神様……かすかに優しく光ってる……ボクたちが生まれた時の思い出……それに包まれるとね、安心してぐっすり眠れる……」 こう言ってこっくりするので、このまま一万年くらい眠ったりすると大変だなとチラと思ったんだけど……まねだけだったみたい。すぐにっこり笑って起きたよ。 「ね、なんか同じとこ、あるみたいでしょ。よくわからないけど。」 「それは同じだと思うよ。」 ヨシがきっぱりした口調で言うんで、ロルもロラもちょっと安心したみたいだった。 ヨシはそれから、〈四大と物質進化〉の関係を話してくれた。ちょっと難しいけど……だいたいわかったと思う。つまりね、いのちっていうのも、〈物質が進化して高次構造化〉したものらしい。高次構造化っていうのは、難しいけど、でも難しくない。だんだんに複雑な形になることだって。たとえばボクのひずめだって、しげしげ見ると、すごく面白い複雑な形だよ。キミの手だって、足だって、お鼻だってそう。ぜんぶ、それよりたんじゅんな形から、だんだんにいまの形になってきた。それをずうっとさかのぼるとね、ごく単純なつぶつぶまでいくっていう、そういうお話。 それでね、そういう物質は、宇宙中に散らばってて、その点では地球の上とぜんぜんかわりはない、それどころか、地球の物質、キミやボクをつくってる物質も、ぜんぶ宇宙からやってきたらしい。それもばらばらにだよ。面白いでしょ。キミの指先にだって、どこそこの銀河から、三十億年前にふらっとここにやってきたつぶつぶの子がいたりするんだよ。お話じゃなくて、ぜーんぶ、ほんとうらしいよ。すごいよね、キミの中に、銀河がたくさん入ってる。一度こなごなになった銀河のかけらだけどね。それで、〈四大〉っていうのは、その上の段階。風ひとつのなかにも、物質はたくさん含まれている。含まれているだけじゃなくて、それがみんなで〈風のかたち〉をつくるわけだね。それと同じことが宇宙でもたくさん起きてるらしい…… 「風はね、宇宙にもある。宇宙風っていうんだけど、すごく強い風から、ごく弱いそよ風まであるよ。そして物質を遠くにまで運んでいく。これも地球の風とまったく同じだね。お水は……そうだね、氷になってたくさん漂ってる。もともとこの地球のお水だって、ほとんど全部、宇宙からやってきたものだよ。土は岩石惑星とか、ごく小さな宇宙塵ってよばれるほこりだね。ロラとロルのおふとんがそうだったね……そして火はあちこちで燃える恒星だ。 ね、宇宙にも四大があらゆるところにある。そしてその四大の組み合わせが、またいのちを、いのちに必要な物質……たとえば有機物質をたくさんうんでいる。もういのちの寸前まできてるんだよ。だから……そういう宇宙の四大は、やっぱり優しくて大きいんだと思う。ロラとロルが〈包まれる〉感じがしたのは、そういう宇宙の四大が近くにあったからじゃないかな。近くにだけじゃなくて……あらゆるところにあるわけだけどね。」 ヨシの説明が終わると、ロルは「ね、やっぱりそうだよ、なんかすっごく安心して眠れたし」と言った。ロラもそうかなって顔になってる。ロルはちょっと「調子が出てきた」みたいだ。こう続けた。 「ね、そういうときは、おめめ、もうとろとろだよ。で、宇宙ぜんたいをね、みるとはなしに見てたよ。だっておめめ、とろとろだから。」 みんな、ちょっと笑わないように苦労してるのがわかった。ロラはちょっと笑ったけどね。でもすぐ真面目な顔で、ヨシにこう聞いた。 「宇宙でも、この地球でも、それからこのすばらしい島国でも、いのちが包まれる場所があって、その時、生き物は神様に近い感じ、その気配を感じるのがわかった。でも……不思議だね、その時、生き物はたいていぼんやりしてて、見るとはなしに見てるけど、それは神様じゃなくて、草原とか谷川のお水とかでしょ。神様をさがしたりしてないよ。でも近くにいる……近くにいるのを感じる……どうしてなの、ヨシ？」 「それはね……ボクにもわからない、がっかりさせて悪いけどね。」 ロラががっかりしたのがすぐわかって、ちょっとかわいそうになった。ヨシもそうだったみたい。すぐこう続けたんだ。 「でもね、わかってることもある。それが手掛かりになるかならないか……みんなで考えてみようよ。」 「さすがヨシ。むだに長生きしていない。」 キビオがこう言ったんで、またロラはにっこり笑った。ちょっとほっとしたよ。ヨシはそれから、「いきものと、いきものの場所」の話をしてくれた。いきものは、ずうっとさかのぼると物質になる。もっとさかのぼると、ひかりとエネルギーになるらしい…… 「それでね、ロラとロルはもう憶えてないかもしれないけど、そのひとかたまりのエネルギーが物質とひかりとエネルギーの三つにわかれていくのは、宇宙の最初のだいじけんだったんだ。それには場所が必要だった。〈大爆発〉、ビッグバンって言われてるんだけど、ごく小さな一カ所で起こったって、これはもうわかってる。最初の宇宙はね、リンゴくらいの大きさだったんだ。きょう食べたあのおいしいパイ、あれに入ってたリンゴだよ。」 「まさか……ありえなーい！」 リリーは「りけじょ」ぽいところがある子だけど、リンゴの宇宙の話には、さすがにびっくりしたみたいだね。ボクもほんとうかなって思ったよ。でもロルもロラもふうんって顔して、そんなに驚いてないから……やっぱりほんとなのかなって思ったりした。それでね、たんじゅんな物質がだんだん進化して複雑になるんだけど、たんじゅんでいいって思った物質は、そのままだったんだって。いろいろな子がいていいっていうのは……なんかみんしゅしゅぎでいいよね。 「それでね、また場所だよ。そういう進化が起こる時には、やさしい光とか、それほど強くない宇宙風とかが必要だったんだ。だからあらゆるところで物質が複雑になっていったんじゃなくて、ある特定のめぐまれた場所でだけだった。でもその場所が宇宙にはもうすごい数があったわけだけどね。そして……その場所も進化する。これがすごく大事なんだ。物質が複雑になるだけじゃなくて、そういうちょっと難しい、あぶなっかしい子たちを優しく見守る、手助けもこっそりしてあげる、そういう場所も進化して……」 ヨシはボクたちを見回した。 「四大になる！」 みんなで叫んじゃった。これが正解みたいだよ。ヨシがゆうどうじんもんみたいにうまくやってくれたんで、みんな正解だったんだろうね。 「ヨシのいまの話、すごい面白いね。ひょっとして……神様も進化する……とか……」 リリーがこうちょっと自信なさそうに言ったんだけど、みっちゃんがパチパチ拍手したんでびっくりしちゃった。それもすごくうれしそうに、いっしょうけんめいするんだよ。それで……ボクたちにもぱっとひらめいた……そうか、山の神様、森の神様、谷川の神様も、もともとは銀河で生まれたのかってね……だって、四大は宇宙でもう生まれてる。そこで物質はどんどんいのちある生き物……その寸前にまで進化する……だったらそれを見守って、時々優しくお手伝いもしてくれる、その四大っていう「いのちの場」が神様の種だとしたら…… ね、すごいでしょ。いのちは宇宙起源だっていう説があるんだって？だったら、あの時のボクたち、それを越えてたかな。だって、「神様の宇宙起源説」だと思うよ、あのとき、ボクたちのこころにひらめいたのは。ホント、そういうすごい「けいもうのひかり」だった気がした。 今月はここまでだよ。来月まで、ほんとうにそうかなって考える時間があるでしょ。ゆっくり考えて、次回のお話のこころの準備をしてね。次回はね、そうやって宇宙で生まれた〈いのちの場〉が、この地球に来て、ものすごい進化をする、そのお話になると思う。 ヒントを言っておこうね。アパートにすんでる人は、屋上から遠くの山と森を見てごらん。それが「爆発的進化」のけつろんだよ。 どうしてそうなのか、次回にいっしょに考えようね。また会えるの、楽しみにしてるよ。 機械読み上げ 一時停止 再開 停止
朗読・michiko